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楽しいカードゲームを広めたい人のブログ

【遊戯王】『効果を無効』と『リリースして発動』についての備忘録

こんにちは。いかてぃんです。

復帰勢1年目でルールがまだ頭に入っていません。
この記事は、ようやく自分の中で解決した問題についての備忘録となります。

テーマは『効果を無効』と『リリースして発動』

早速本題に入ります。

今回扱う問題と処理方法


3つのケースで問題を考えます。
今回『リリースして発動』の代表となったのは《ならず者傭兵部隊》

ケース1 《スキルドレイン》

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《スキルドレイン》等で、フィールドの表側表示モンスターの効果が永続的に無効となっている場合です。

効果を適用できます。

ケース2 《エフェクト・ヴェーラー》

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《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》等で事前に効果が無効化されている、もしくは『効果を無効にして特殊召喚』しているなどで効果が無効化されている場合です。

効果を適用できません。

ケース3 《墓穴ホール》

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おまけ枠 《墓穴ホール》は、『手札・墓地・除外ゾーンで発動したモンスター効果を無効にし、相手に2000ダメージを与える』という効果です。

《ならず者傭兵部隊》の効果の発動に《墓穴ホール》を発動できません。
よって《ならず者傭兵部隊》の効果は適用されます。

概念的には理解しているが仕組みはわからない

3つのケースにおいて『リリースして発動』する効果が適用できるかを紹介しました。
ケース1・ケース2に関しては知っている人も多いと思います。



同じ『効果を無効』なのに処理が違うのはなぜ?



私も概念的に理解はしていたのですが、なぜそうなるかわかりませんでした。
「フィールドの表側表示モンスターではなくなるから効果が適用できるのでしょう」



しかし少し考えてみると様々な疑問が生まれてきます。
その根源となる疑問がこちら

『効果を無効』は『フィールドから離れる』ことで消失するのではないか

基本的に『この効果は1ターンに1度発動できる』という類のモンスター効果は、そのモンスターがフィールドから離れた後に再度フィールドに戻る、もしくは裏側守備表示になった後に表側表示になることで、その効果を再び使用することができます。


簡単に言うと、『フィールドを離れる』ことで『そのカードに付与された状態がリセットされる』わけです。
《エフェクト・ヴェーラー》等で無効にしても『墓地に送られた場合に発動』する効果が適用されるのはこれが理由です。



それを考慮すると、《エフェクト・ヴェーラー》などで付与する『効果を無効』は『リリースされ墓地へ送られる』ことで消失し、元のモンスター効果は適用されるのではないかという疑問が生まれます。


しかし、実際は効果を適用できません。
ということは、『フィールドで発動を宣言した時に効果は無効化されていたので効果を適用できない』『効果の処理が終了するまでは状態がリセットされない』が考えられます。


しかし前者の考えは《スキルドレイン》によって反証されているように思えます。
後者の考えはしっくりきそうですが、この状態は「『状態がリセットされていない』かつ『フィールドを離れている』」とも考えられ、先ほどの「『フィールドを離れる』ことで『そのカードに付与された状態がリセットされる』」に矛盾します。



疑問が疑問を生みますね。

なぜ効果を適用できたりできなかったりするのか

考えると疑問が出るばかりなので、概念的に覚えた人もいるのではないかと思います。
ただ概念的に覚えてもいいのですが、仕組みを理解してみましょう。

『効果を無効』状態でもコストは支払える

まずは初歩的な話から始めます。


効果には『発動する効果』と『発動しない効果』があるのですが、今回扱うのは『発動する効果』です。
その『発動する効果』は『効果を無効』にされていてもコストを支払うことができます。

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『発動する効果』には『~して発動する。』と書かれていることが多いです。
基本的に、その文章の前に書かれているのがコスト。その文章の後に書かれているのが効果となります。


今回題材としている『リリースして発動』はコストにあたるため、『効果を無効』にされていてもリリースできるというわけです。

【重要】『リリースして発動』する効果が発動する・処理される"場所"

では本題です。

『リリースして発動』はフィールドで発動し、墓地で効果処理を行います。

これが重要なので覚えておいてください。



余談ですが、『墓地のこのカードを除外して発動』は墓地で発動し、除外ゾーンで効果処理を行います。
同じように、『手札のこのカードを捨てて発動』は手札で発動し、墓地で効果処理を行います。

他の効果処理でも参考にできるので是非覚えておいてください。

【重要】『効果を無効』が消える瞬間と『効果が適用されるか』が決まる瞬間

公式の回答を参照します。

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ここでわかったことをまとめると

・『リリースして発動』した場合、即座に『フィールドから離れる』=『状態がリセット』が適応される

・『効果を無効』にされた状態で発動したため、効果は適用されない



🤔



その理論なら《スキルドレイン》は『リリースして発動』に対応できるのでは?
次で全てがハッキリわかります。

【重要】『スキルドレイン』と『エフェクト・ヴェーラー』の違い

こちらも公式の回答から載せます。

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キルドレインは『永続効果』と『フィールドで発動し、フィールドで効果処理を行う効果』しか止められない



な~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~るほど



令和で一番長い「なるほど」が出ました。


概念的に理解していた考えは大方当たっていたんですね。


《スキルドレイン》下では『フィールドから離れるので効果が適用できるようになる』と考えていました。

しかし実際は『フィールドから離れた場所で処理する効果を無効にできない』でした。

(同じように聞こえますが、前者の考え方では《エフェクト・ヴェーラー》等で無効にした効果も適用できてしまいます


逆に《エフェクト・ヴェーラー》は『フィールドで発動した効果』であれば何でも無効にできるということになります。


まあ『リリースして発動』する効果に《エフェクト・ヴェーラー》をチェーンして『効果を無効』にはできないんですけどね…フィールドにいないので

改めて3つのケースを考えてみる

ケース1 《スキルドレイン》

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『リリースして発動』は『フィールドで発動する効果』ですが、『墓地で効果処理を行う』ため《スキルドレイン》では無効にできません。

ケース2 《エフェクト・ヴェーラー》

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『リリースして発動』は『フィールドで発動する効果』のため《エフェクト・ヴェーラー》で無効にできます。

ケース3 《墓穴ホール》

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『リリースして発動』は『フィールドで発動する効果』のため《墓穴ホール》を発動できません。

おわりに

本日のまとめです

基本的に『効果を無効』にされていた場合、『フィールドで発動する効果』は適用されない。

しかし《スキルドレイン》や《D-HERO Bloo-D》のように表側表示のモンスターの効果を永続的に無効にする効果は、『フィールドで発動し、フィールド外で処理する効果』を無効にできないため効果が適用される。


『効果を無効』にも種類があるんですね。


調べるまではざっくりとした理解でしかなかったですし動きに問題はなかったのですが、『効果が無効と判断されるタイミング』や『無効化が解けるタイミング』、『効果が発動する場所・処理される場所』など、こうして処理を分解してみると面白いですね。
(今回のテーマは何番煎じか知りませんが)


まだまだわからない細かいルールはあるので、そこも分解して理解できればと思います。



備忘録おわり



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